葉月美沙子

 

【Q1】another me と6FACEのエピソードを教えてください。


【another me】は、まず役を作るのが大変でした。舞台でも映像でも"役があってから演じる"ものなのに、"役を自分で作る"っていうのがまず大変でした。

普段仕事では幸薄い役が多いんですけど、そういう"隠"よりな役で作ってみたんです。

私は大月さんと話し合いを重ねて作っていったからどんどん変わりましたね。(笑)

皆作るものが悲しい話が多かったから、明るい終わり方にしようという提案があってあのテイストになりましたね。


【6FACE】

この6FACEは大月さんが過去に作っていた作品でしたが、こんな事を昔から考えてた人だったんだ!って(笑)大月さんは仕事での印象しかなかったから、こういう脚本と構想を持っていた事が驚きだった。日本語って、人の言い方で変わっていくじゃないですか。それからシチュエーションでも変わっていくし。

言葉を絞ることによって言葉の持っている力が強いから、これを本当に形にできるのかなって楽しみと不安があったのは覚えてます。


正直、これをやってる時、演じてて自分の芝居って下手だなぁって思っていたんです。

another meで、準備不足、受けができない、経験不足、役者としての非力さを痛感していて…。役が大きい分、演ろう演ろうとしちゃう自分がわかってて打ちのめされてました。映像でこんなに一つの役を演じる事が普段無い分ですけど。

だからこの頃はスタッフワークの方が楽しかったんです。正直に言うとこのワークショップ終わったら役者辞めようかな、とまで思っていました。



【Q2】役作りで意識したことなどありますか?


another meは、多重人格の話だったから、あ、一番最後にやった舞台「追憶」の役に近いな。って思って。

私自身その役にとても思い入れもあったので、参考にして作り始めました。

姉妹の役で、"若くして事故に遭ったお姉ちゃんが妹の脳内に現れる"という設定で作ったんですが、全て自分で汚しや血のりもやってみたり。

納得はあまり出来てなかったですが、出来上がり見て編集の力って凄いなって思いました。

だからもう、スタッフさんにはより優しくしたいって思いました。(笑)


【LOVE】で、泣けなかった事が悔しかったですね。朝から泣かなきゃーって自分でも追い込まれてて、橋の下の急斜面で撮ったんですけど、足場が悪い所で怖かったです。

【PURE】は、元々の設定は全然違うもので洋画のラブシーンみたいなもので、その時は声だけが使われるんだったんですけど、体現することの難しさ、繊細な動きを映像を通して伝える難しさを知りました。

表現することに対してなめてたなって思います。頭ではこうしたいがあるけど、やってるつもりでもやれてない。



【Q3】大月監督とやってみていかがでしたか?


楽しかったです!

お仕事も何度かやらせて貰ってて、映像作家ってこういう事なんだって。

よく仕事で車乗ってる時とか話させて貰うんですけど、"大月さんって眼で見えている事をカメラで映すという事が本当に好きなんだなぁ"って思います。映像の話をする時、少年みたいなんです。

現場では大らかで優しい人だけど、実は厳しい人だと思います。意外とドライな所もあるような。

緊張すると私の場合は首が動くんですけど、そういう事は言ってくれたり、役作りに関しても本人を否定せず導いてくれる人というイメージです。



【Q4】観てくださる方々へメッセージをお願いします!


優しい目で見てください!

 

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