長田涼子

 

【Q1】完成を試写で観て、いかがでしたか?


なんか不思議な緊張感がありました。

というのも、撮影から結構期間が経っていたので…。

事前になんとなく画は見せてもらったりしてたんですが、みんなで試写室を借りて一度完成形をみたことがあったんですけど、感動してましたね。


撮影自体が、現場はスタッフワークもやらなきゃだしとても大変だったのもあるし、作品として、本当に出来上がるんだなぁって実感したって感じです。

なんか、私は映像でこんなに自分が出てるものが作品になったことがなくて…で、あの、ある種の戸惑いもあって。映像の業界にも携わってきたのに、ちゃんと映像やってる感覚が一度もなかったから、作品が出来上がって嬉しかったです、正直。

【Q2】個人的に印象に残ってる(好きな)シーンを教えてください。


好きなシーンは、優が、海に水を飲みに行くのを2人で止めるんですけど、その時に恵の雨が降ってきてその水を飲ますシーンがあって。それが好きです。


大月さんが宛に書きしてるのもあるんですけど、3人で稽古やってた時に、「咲が大月さんわかってるなぁ」って言ってたのが印象的で。みんな役なのか自分なのか微妙にわからないところで3人とも出し合ってるところはあったと思います。描かれてる役を通して。

だから、3人が誰かを思いやって行動する、一致団結するみたいなシーンがやっててもすごく印象に残ってるし、すごく気に入ってます。



【Q3】役作りで意識したことなどはありますか?


人との関わり方っていうのとか、見かた?目線とか。

例えば、、、いちばん意識したっていうのは"動き"なんですけど。

智実は、自殺したっていう衝撃の設定があって。手首に傷がある。対人関係も得意な方じゃないっていうのがベースにあります。

登場シーンは目が見えない状態で歩いてて、匂いと音が頼りになるのでそれを中心に体が動くと、どんな動き方になるかなって考えて決めていきました。

あと、見えるようになっても人を見ないように生きている智実だからこその"物理的に見えないときの大胆さ"と、"見えるときのできない事'っていうのは意識しました。

漂流して智実は目が覚めたくなかった。死のうとしたはずなのに覚めると思ってなかったんじゃないかと思っていて、

2人と過ごす中でリストカットの傷を忘れて今の状況に夢中になる。

だんだん触れたり触れられたり、物理的距離が縮んでいくときに、人が変わったみたいになるのがいいなと思ってた。

それが結果的に生きることだという風に見えてくる。そういうことを結構意識しました。

【Q4】ロケ中のエピソードを聞かせてください。


衣装なんですが、撮り順が現場で変わって、次の日も初日に着た衣装を着ないと辻褄が合わない部分が出てきてしまいました。

予想以上に暑くて灼熱で砂と汗まみれになったりして、これを次の日も着るのは大変だなと。

女性陣は急遽洗濯を余儀なくされました。

宿舎に乾燥機があったんですけど、コインランドリー形式だから終わるまで起きてなきゃいけない。次も朝早いから早く寝なきゃけど、衣装やメイクのメンテナンスも自分自身でやるとあって、それがなかなか大変でした。

やっぱりメイクさんと衣装さんには本当に感謝だなと身に染みて思いました。



【Q6】監督とやってみてどうでしたか?でした


わりと、考えたことを自由にやらせてくれるなぁという印象で。はじめに、大月さんとアナザーミーやったときは、もう"自分の事、全部見せよう"と思ってやって。笑

それで色々考えてきたけど却下になったりして。でも表現方法はいろいろカットされたけど、芯はブレてないからやりたいことはやれてて。

それを大月さんが楽しんでくれてたのが嬉しかった事は覚えてます。

考えてきたことを否定しない監督。

だから、楽しく一緒にできたなっていうのが役者としては思う。

大月さんのあの作品はちょっとトリッキーなものが多いとは思うけど、みんなもある意味現実味がないとかファンタジーとかいろいろ表現があると思うけど、表現も幅広くあるなかでシンプルな動きみたいなものが求められるというか…。世界観が大きい分シンプルなものを求めてるかなって思いました。

だから、とっても面白い感性を持ってる方だなって思いました。

【Q6】せっかくなので、another  meと6FACEのエピソードも聞きたいです。!

another meは、あの頃は、もっとメンツもいましたね。笑

1人2役ずつ撮っていくのは思ってるよりも時間がかかり…もとは何パターンも撮ろうという話だったけど、時間がなく手探りなのもあり、結局撮れなかった。

けど、いつもの稽古場でこんなクオリティの映像が撮れるんだって驚きました。

6FACEのBORNは、前乗りして泊まり込みで、沢本さんと現場で稽古をしました。合宿みたいな感じです。笑

いざ撮影のときに稽古したものをやったら、監督のイメージしたものとは多分違っていました。

それで別バージョンも撮ったけど、結局は稽古してたものの方がテンポ感があったから採用したとおっしゃってました。だからもう少し監督の意図を理解出来たら…と少し後悔は残りますね。

EATは、BORNと同じ日に撮影で、途中まで撮ったけど撮りきれなくて。

別日に、稽古を大月さんに付き合って貰って改めて撮影に挑みました。

馬上さん、断食してましたね。

よだれを垂らすシーンをいたく大月さんに褒められました。

今でも大月さんにはその話ばかりをされます。笑

台本読んだときに大月さんの世界観すごいなぁと特に驚いた作品です。

一つの台詞でこんなにも違くなるとは。



【Q7】観てくださる方々へ、メッセージをお願いします。


自然が美しいので、できれば大きい画面で観てください。

 

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